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【分散型ホテル】世界で初!アルベルゴ・ディフーゾ・タウンに認定された、岡山県矢掛町に行ってきました!〔矢掛屋 INN&SUITES〕

【分散型ホテル】世界で初!アルベルゴ・ディフーゾ・タウンに認定された、岡山県矢掛町に行ってきました!〔矢掛屋 INN&SUITES〕

 こんにちは、リサです。
 前回のまちやどの記事を、思っていたよりたくさんの方に読んでいただけたみたいでとてもうれしかったです!

 今回はそのまちやどに似た宿泊施設をご紹介したいと思います!
 前回、分散型ホテルの説明をした際に少し出てきた「アルベルゴ・ディフーゾ」というイタリア発祥の宿泊施設についてです!

 この長いカタカナを読んでも、「どういう意味?」と初耳の人が多いと思うので、そちらの説明を挟んだのちに、宿についてご紹介しますね!
 まだ、まちやどの記事読んでないよーっていう方は、ぜひそちらと一緒に今回の宿との違いを比較しながら楽しんでいただけたら嬉しいです!

アルベルゴ・ディフーゾとは?

 「アルベルゴ・ディフーゾ」はイタリア語で、日本語に直訳すると「分散した宿」という意味だと、前回の記事でちょろっと書かせていただきました。

前回の復習

 直訳はわかったけど、どういう仕組みの宿なのか?
 前回の記事の復習として、再度説明いたします!

 『空家をレセプションや客室に、村の食堂をレストランに改修し、宿泊施設の要素が集落全体に分散させて集落全体を宿泊施設として捉える考え方』

引用:渡辺康・岡安佐和・垂井理帆「6051 イタリアの集落の空き家再生における運営と改修の調査研究 : アルベルゴ・デフーゾの事例」日本建築学会『学術講演梗概集』、2015年、101-102頁。

 すなわち、一般的なホテルが機能の詰まった箱とするなら、アルベルゴ・ディフーゾはその機能が地域に点在している、地域自体がホテルの機能を果たしているということです。

  この取り組みの発端は、1976年に北イタリアを襲った地震による震災復興です。
 主に、山間部の過疎化した集落が大きな被害に遭いました。

 そうした集落の再生を目的とし、町に点在する空き家を宿泊施設に改装して運営する、新しい観光まちづくりモデルとして提唱されたのが、アルベルゴ・ディフーゾです。

 まちが疲弊するなか、既存の施設を利用することは、新しい施設を作ることに比べてコストが抑えられ、ゲストが町全体でお金を使ってくれることで経済の循環につながると考えられました。

 協会も発足し、現在はイタリアだけでなくヨーロッパの近隣諸国(スイス、ポルトガル、スペイン、スロベニア)にも展開されていて、注目されている取り組みです。

 まちやどと同様、分散型ホテルの一種です。

アルベルゴ・ディフーゾ・タウンとは?

 これまでは、「アルベルゴ・ディフーゾ」の条件に適した宿が協会から認定を受けていました。
 それに対して、アルベルゴ・ディフーゾ・タウンは、宿だけでなく宿がある地域もまるごと「アルベルゴ・ディフーゾ」として認定を受けていることを指します。

 この認定を世界で初めてされたのが、「矢掛屋INN&SUITES」がある岡山県矢掛町ということなんです!!

岡山県矢掛町について

 岡山県矢掛町は、かつて旧山陽道に面していた「宿場町」のひとつです。

 江戸時代の山陽道(西国街道)は、幕府が直轄する街道でした。
 矢掛宿はその街道の十八番目の宿場町として、大名の参勤交代制度とともに栄え、多くの有名な武将が訪れています。

 現在は、かつての宿場町の景観を健全な姿で残している、日本有数の町です。
 保存しながら、空き家となった長屋や古民家を改装し宿として運営したり、大名行列を模したお祭りが毎年開催されています。

矢掛屋 INN&SUITES

 矢掛屋は、歴史ある財産の継承と、かつての宿場町のような賑わいを取り戻す文化産業として、古民家を宿に改装し始まった宿泊施設です。

 今回は、11月1日―2日に一泊、一人旅で訪れました。

コンセプト

「いらっしゃいませ、じゃなくお帰りなさい、の宿」

  江戸時代の宿場町の姿が今も健全な姿で残っている矢掛町を、お客様の心に残る「お客様のふるさと」にしていきたいという思いが込められています。

宿の構成

公式HPから引用

 矢掛屋INN&SUITESには、客室棟が4棟、温泉が1軒、食事処が2軒があります。
 それらが旧山陽道を中心として分散している構成です。

 歩いてみるとかなり距離があって、道中にはカフェやレストラン、お土産店が連なっており、おそらく県内からのお客さんで平日にもかかわらずにぎわっていました。

著者撮影

客室

 矢掛屋にある客室棟は以下の4棟です。

・矢掛屋本館
・矢掛屋温浴別館
・備中屋長衛門
・蔵INN

 本館には食事処と館内にbar、温浴別館には温泉と食事処、備中屋長衛門には食事処がそれぞれ併設されていました。

蔵INN

 私が今回泊まったのは「蔵INN」という客室棟です。

 なんと、この棟にある客室はすべておひとり様用になっていて、とてもコンパクトな作りです。
 もともと長屋だったものを改装してつくられています。

 おひとり様用の客室なんて、ビジネスホテルぐらいにしかないと思っていたので、古民家を改装しているコンパクトな客室があるのは、珍しいんじゃないでしょうか。

 内装はとてもシンプル。
 トイレとシャワールームが別々であって、テレビや冷蔵庫、ポットなど便利な設備もありながら、壁や天井の梁は古民家の良さを残してつくられていました。
 古民家の客室なので、古さとか傷とかが目立つのかなと思いきや、泊まるには十分すぎるほど便利なものが揃っています。

 ザ・古民家のような不自由さを楽しみに泊まりたい人にはあまり向いてないかもしれないですが、逆に古民家に泊まってみたいけど不便なのはまだちょっと、っていう人には向いているのではないかなと思います。

著者撮影

 やっぱり私は写真撮るのが下手なので公式の写真も載せます。笑

公式HPから引用

 ほかの3つの客室棟は泊まっていないので詳しい感想はお伝え出来ないのですが、公式の写真をお借りしてご紹介したいと思います。

矢掛屋本館

 外観は、かつての宿場町の面影を残していて、長い歴史が感じられます。
 館内にはbarがあったり、宿場町の歴史を伝えるギャラリーや、ちょっとした雑貨屋さんもありました!
 フロントから客室に行くまでには中庭もあって、とても風情ある館内でした。

〔外観〕

著者撮影

〔客室〕

公式HPから引用

矢掛屋温浴別館

〔客室〕

公式HPから引用

備中屋長衛門

公式HPから引用

地域のお店

 矢掛町がアルベルゴ・ディフーゾ・タウンに認定されたということで、私が訪れた宿以外のお店もご紹介したいと思います。

若屋うどん

 到着した1日のお昼ご飯に行った、うどん屋さんです。
 2時前くらいに到着したんですが、並んではいるほど混んでいて、かなりの人気店の模様。

 注文したのは、肉うどん(冷)!
 岡山県のうどんは、香川ほどコシがあるわけではないですが、少し太麺でボリューミーなうどんでした。
 前日の夜から夜行バスで岡山県に向かったので、疲れた体にはとっても染みわたる味でした。
 

著者撮影

シーズ藤原家

 カフェと雑貨屋さんが併設しているお店。

 おそらくですが、家族3人で運営しているカフェで、店主のお母さんがおそらく自分のおばあちゃんと同じくらいの年齢なんですが、とても明るく話しかけてくれて、一人旅だった私にとってはとてもゆったりできる時間を過ごすことができました。

著者撮影

まとめ

 今回は、岡山県矢掛町にある「矢掛屋INN&SUITES」をご紹介しました。
 前回のまちやどと比べて、客室数や食事処など施設規模が大きい宿泊施設でしたね。客室も、ターゲットが異なるものを様々点在させていて、幅広い客層が利用できる宿だったなと思いました。

 分散型ホテルは、持続可能な街づくりを可能にするだけじゃなく、その地域の特性に応じて、さまざまな応用が可能な施設です。
 今回は宿場町の歴史を継承していくために古民家を改装した宿がうまれています。 

 アルベルゴ・ディフーゾをはじめとする「分散型ホテル」は、地域の魅力を発信できる宿泊施設として、いろんな人に知ってもらいたいですし、たくさんの地域で取り組んでもらいたいですね。

 今回も読んでくださりありがとうございました!

‐矢掛屋INN&SUITES‐
〒714-1201 岡山県小田郡矢掛町矢掛3050‐1

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